や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

雨が酷かったので、昼は傘をさして歩いて外出した。私にとって雨の日に思い浮かぶ曲といえば、「エレベーターアクションリターンズ」の「Feedback Romance」という曲である。ただ単に雨音から始まるからという理由だけなのだが、それだけの理由で済ませるにはもったいない名曲である。イメージとしては、「強くも弱くもない雨が降りしきる休日午前中の駅前広場」という感じだろうか。たまに交差点で車のクラクションが鳴ったり、広場の木々の下で恋人たちが待ち合わせをしていたりするような風景である。
「エレベータアクションリターンズ」というゲームも決して悪いゲームではないと思う。私は結構好きな部類に入る。当時としてはすっかり珍しくなってしまった小さいキャラがちまちま動くアクションなのだが、そこはドット絵技術も進歩しており、小さいながらも良く動いていた。
この当時のタイトーのゲームは、「バブルシンフォニー」や「アルカノイドリターンズ」といった過去の作品のリメイクを結構出していたのだが、この作品も他の作品と同様、基本的なゲーム性を残しつつも、グラフィック、サウンド、演出といった全ての面で大きな進歩を遂げている。オリジナルを継承している部分は最初のステージだけだったり、前作ではスパイだったのに今作では特殊部隊で主なお仕事が爆弾処理だったりするが、基本的扉の向こうでナニかするということに変わりはない。また、特殊部隊D.E.F.とテロリスト側の主要人物である赤スーツ(Red Suit)との戦いというストーリーも演出面で功を奏していると思う。
極めつけは、サントラ1曲目「Rush Action」という曲(?)である。これはなんとまんま「エレベーターアクションリターンズ」という名の映画予告編。これがまた非常に雰囲気が出ていて非常にカッコ良いのである。サントラの中にストーリー展開があるゲームなんてこれくらいしか考えられない。そういう意味でも、是非一度聴いてみてほしい。