や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

スナッチャー

暇だったのでプレイすることにした。以前、PCエンジン版を一通りプレイしており、今回はセガサターン版をプレイしている。理由は、プレイステーション版は一部表現に修正が入っているから。大体どの辺かは予想がつく。
PCエンジン版をプレイしたことがあるので、大方のストーリー展開は知っているのだが、序盤で詰まってアウターヘヴンになかなか行けない。スナッチャーどころか死んだ元同僚の謎かけすら解けないという有様。ジャンが持っていたというナポレオンの瓶。散々悩んだ末、ナポレオンの瓶を調べてみるとメタルギアMk-IIの「あれ、ジャンは日本酒党ですよ知ってるなら早く言えよバカ。だいたいネオコウベシティなのに日本人が全然いないのはどういうことだ。中国人ばっかりじゃないか。これも古きよきアドベンチャーゲーム故の詰まり方。
とはいえ、このゲームは非常に面白いゲームだ。このゲームの元ネタになる映画を上げればキリがないというが、小島秀夫カントクは明らかにそれらの映画へのオマージュ的な考えもあったのだろうと思う。そしてこのゲームは恐ろしいほどに設定を作りこんでいる。PCエンジン版では取扱説明書よりも分厚い設定資料集が付いてきた。オリジナルのパソコン版でも同様だったらしい。年表なんてえらいことになっている。はっきり言って人気ニュース番組のアナウンサーが実はスナッチャーだったなんて事件は知らなくても本編の進行に何の支障も来さない。が、スナッチャーを取り巻く世界を形成する上で、絶妙なスパイスになっていると思う。というのは言いすぎか。
キャラクター陣もすばらしい。男性軍に30歳未満の登場人物は一人も登場しない。大人の男の魅力全開で話が進む。これぞコジマシネマ。「メタルギアソリッド2」で違和感を感じたのは雷電が若すぎたからか。これが30歳以上で声が山寺宏一あたりにやらせたら面白かったかもしれない。作品のテーマに全く合致しないし、あんな自我の貧弱な30代なんて見てるこっちが腹立たしいが、それはそれだ。話はそれたが、「スナッチャー」では大人の男の味わい深い台詞が飛び交うたまらないゲームだ。小島秀夫に釣られていることはわかっている。でもドップリハマッてしまう。
このように渋い男の魅力全開な本作だが、主人公ギリアン・シードはことあるごとに女性をナンパするし、カトリーヌ(14)に「Junkerである証拠を見せて」と言われて男の証明を見せようとするし、カトリーヌ(14)のバスタオルをあわよくば取ろうとするし、どんな女性でも調べずにはいられないのが俺のギリアン。もはや変態である。俺が。いや、こんなコマンドを用意する小島秀夫。大体「ポリスノーツ」の時だってスチュワーデスの胸を揉めたりしてたんだから彼は本物だよ。
そんな小島秀夫好きだー!