や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

真救世主伝説 北斗の拳

期待はしていなかった。というよりもある意味期待通りであった。阿部寛宇梶剛士は無理に迫力のある声を出そうとしているところがある。アニメ放映当時の印象が強いとはいえ、神谷明のあの高音と低音、内海賢二並みの迫力ある声を出せる人間などそうそういるものではない。あの中では柴崎コウが一番ハマっていたような気もするが、オリジナルキャラだからこそかもしれん。トキの役が堀内賢雄であの兄弟の中でも最高の存在感。兄弟の中からジャギがいなかったことにされているのが不憫。ジャギ好きだったのにな。
主役級の面々は非声優系なのに、脇役陣がバリバリの声優で固めていてそっちの方はやけに豪華だった。シュウ:大塚芳忠サウザー大塚明夫だもの。あとは若本規夫がいれば言うことはない。そういえば音楽が梶浦由記で、クライマックスでああやっぱり女性ボーカルみたいな。
本作のアプローチは劇場版Zガンダムに近く、もともとあった原作の再構築といえる。後付後付で実は結構いい人という設定になったラオウも最初から実はいい人設定でストーリーに登場してくるのでキャラに厚みが出てきた反面、ケンシロウと戦う理由とかユリアの扱いとか面倒くさいだろうなぁと思わせるところもある。実際ユリアのユの字も出てこないし。どういじくってもダメっぽいくらいに矛盾に満ちた原作設定なので、再構築するときに切り捨てなきゃならないわけで、きっと修羅の国にいるあの人とか、あの人の息子であるリュウの存在とか、再構築化でなんとか辻褄合わせはするんだろうけど、やっぱり破綻してしまうんだろう。もしくはジャギ同様完全になかったことにするか。
それにしても、このプロジェクトは全5部作だそうで、って5部作かよ。そのうちOVAが2本。全部追いかける人っているのかね。