や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

ありす イン サイバーランド2

世間ではPS2の後継機の話すら出ている状況だが、このご時世にPS1でひっそりと発売されていた。「ありす イン サイバーランド」から数えて実に8年ぶりの続編である。今回、千葉麗子はプロデューサーを勤める傍ら、声優としても関わっている。「真サムライスピリッツ」のチャムチャムで魅せた味わい深い演技を色あせることなく味わうことが出来る。前作の開発は「クォヴァディス」シリーズで有名なグラムスであり、既に倒産してしまったメーカーであるため、今作は開発会社を変えての登場となる。
前作は「ギャルベンチャー」という全く新しいジャンルのパイオニア的存在であったが、今回も前作の志に負けることなく、非常に資本主義的な思想で固められている。ストーリーもいい感じで空回りしている一方で、演出は全く感情の感じられず見事だ。前作のファンであれば間違いなく買いである。
千葉麗子は早々に芸能界に見切りをつけ、実業家としての活躍を見せる一方で、現在ではヨガのインストラクターをやっていたりと、波瀾に富んだ人生を歩んでいるが、そのためか本作ではやたらヨガをフィーチャーしているのが気になったが、元々どうしようもない世界観なので多少ヨガが絡んだところで大した違和感を感じなかった。本作の懐の広さがそう感じさせるのかもしれない。