や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

「土方歳三!」

池田屋事件禁門の変を経てこれ以降は組織としての亀裂を描いていくことがメインになっていくと思うのだが、早速永倉の不満が爆発。
新選組!をより大きな組織にし、そのために組織の体系をきちんと定めていこうとする土方。それに対し、急速に組織化していき、かつての仲間が変わっていくことに戸惑いを覚える永倉、組織というものにはじめから馴染めそうになかった左之助
組織の運営において役職、隊員ごとに報酬に差をつけるのは当然のことだろう。土方の言う通り、差をつけることによって隊員のモチベーションを上げていこうとするのは正しい。しかし、苦労を共にした仲間たちに対して報酬を均等に分かち合おうという永倉の考え方もまた、正しい。
そんな永倉らに対して「お前ら甘いんだよ!」一喝する土方。まぁそうなんだけど、今まで役職上の差はあったとはいえ、江戸からほとんど同格として振舞ってきた永倉にとっては受け入れにくいものもあるだろう。そんな土方の考え方を解りやすく説くのが近藤サンの役目のはずなのだが・・・。近藤サン?近藤サン!?何か言えよコラ!何にも言わないから永倉が言いたい放題なんじゃないのかなぁ。近藤サンがちゃんとしゃべれてたら永倉なんてどうせ「承知!」とかしか言わないんだからさぁ。
ま、そんなことはどうでも良くて、今週のキモは山本耕史の三味線!最高。剣のウデがあり、悪知恵も働き、三味線も出来る上におまけに写実主義的俳句まで嗜むとは!物語も後半に入ってなお明らかになる土方歳三の新たな一面にメロメロ。やはり彼こそ主役なのだ。沖田とのコントも冴え渡っている。
そして病気が土方にバレてしまった沖田。近藤サンはもとよりひでにも病気のことを伏せてくれと頼む沖田。ようやく気づいたか沖田。あるいは己の病のためにひでと距離を取ろうとしたのか。後者ならまだカッコ良いが、とてもそうは思えない。
最後、松平容保の前でのごめんなさい合戦!はっきり言って近藤サンに勝てるはずがない。もともと近藤サン萌えだったんだから。永倉は結局やっぱり「承知!」って言っちゃうし。わーい!やっぱり言ったーっ!ただなー、今の近藤サンにはそれで丸く収まってしまうだけの貫禄が感じられないから、展開としてハッピーエンドでも視聴者に対して説得力に欠けると思う。松平容保に何か言われたらすぐ「ハァァーッ!」って言っちゃうし。何?気でも溜めてんの?まず近藤サンは返事の仕方を勉強したほうがいいんじゃないの?
次回はつねたんハァハァ。