読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

妄想セガテトリス 〜テトリス映画化に寄せて〜

はじめに

セガテトリスといえばシステム16版のテトリスである。そして、システム16版のテトリスは生物の誕生、進化の歴史を語る実に壮大な作品なのである。

この世界の理

一定数テトリミノを積み上げたりラインを消すことによりレベルが上がり、レベルが2上がるごとに時代が進んでいく。つまりレベルはこの惑星における進化の度合いを示し、テトリミノの処理によって進化が促される。ということは上から降ってくるテトリミノは進化に必要なエネルギー的なものといえる。このテトリミノは誰の手によって降ってくるのかも、それを受け止めるフィールドがどのような経緯で誕生したのかも謎である。が、少なくとも海すらない時代から存在していたのは確かである。 テトリミノの落下速度が何を意味するのか、これもまた不明である。ただ、テトリミノの落下速度が上がるとスムーズに積み上げること、ラインを消すことが困難になることから、進化を阻害する意図があるのではないかと考えられる。

黎明〜恐竜時代

テトリスは海すら誕生していない、岩石のみの時代からスタートする。この時代からテトリミノは降ってきており、それを受け止めるフィールドも存在している。ここから進化はスタートしており、海が誕生し、爬虫類が生まれ、恐竜が地上を支配する時代となる。ここまでは落下スピードが速くなるものの、まだ穏やかに進化が進んでいる頃である。

氷河期、そして地上を去る神々

更に進化が進み、氷河期が到来する。生物が減り、テトリミノの落下スピードも上がり明らかに進化に対する阻害が行われてくる。かろうじて氷河期を乗り越えるものの、テトリミノの落下スピードは上がる一方でありもはやスムーズな進化を維持することは難しくなっていた。その後、ストーンヘンジと思しき建造物の側を歩く人の集団の存在が確認されている。この時代はまだ神々と人間の距離が近かった頃であるが、この時代以降神々は地上から姿を消し、テトリミノの落下スピードはリセットされた。この2つの事象には何らかの因果関係があると考えられる。

人間の時代

ここから生物の進化というより文明の進化という様相を呈してくる。文明の進歩は建造物の進歩として表され、田園風景の世界に建物が建ち、やがて高層化していく。そして我々が知る世界に近づいていく。リセットしたことにより再びゆったりと処理しやすくなったテトリミノもそれまで以上のペースで落下スピードを加速させていき、かつてのような破綻がそう遠くない未来であることを予感させる。

進化の果て、そして終末

時代は我々の知らない領域にまで進んでいた。夜でありながら神々しいばかりに光り輝く建造物。現代の技術では到底不可能と思われる超巨大な飛行物体。テトリミノの落下スピードは最高潮に達し、もはや並大抵の技術では処理しきれない。レベルは上がるが進化は確認できない。進化の限界かはたまた進化の袋小路か。 やがて積み方の限界からラインが消せなくなり、テトリミノが限界まで積み上がる。そのとき、ダークグレーに変色するブロック。そのさまを見つめる猿。その先に待つものは何か。

おわりに

テトリスの映画化という報を聞き、さらに製作サイドの「壮大なスケールのSF映画になることを請け負う」や「『テトリス』の裏にあるストーリーには、遙かに素晴らしい想像の世界が待っている」という発言を知ったときに私は「これはシステム16版テトリスの映画化に違いない」と確信していた。惑星の誕生から未来都市に至る壮大なストーリー(を感じさせる背景画像の変遷)を見せてくれるシステム16版テトリスこそ、壮大なスケールのSF作品にふさわしい原作足りうるのではないだろうか。

参考