「ストリートファイターII」シリーズでの投げハメに対するカプコンのアプローチ
「ストリートファイターII」の興味深かった話。元の話題は全然違うものだったらしいのだが。
アイパスティスト
投げハメの存在自体はストリートファイターIIの稼働最初期から判明しており、企画の西谷亮も気にしていたようで「時間がなくて直せなかった*1」と発言している。これがCPU戦での楽しみがなくなってしまうからなのか、今のように対人戦でトラブルの元になりかねないからなのか、ともかく投げハメに対して思うところはあったようだ。しかしながら、それ以降のシリーズでも投げハメに対する抜本的な解決策は出て来ず、「スーパーストリートファイターIIX」で投げ抜けという形でようやく回答を出した。
シリーズ初期から分かっていた問題がなぜシリーズ最終作まで解決されていなかったのか、単純にシステム的にメスを入れづらかったという気もする(ストIIシリーズはいずれも結構短期間開発だし)が、もともとリバーサル必殺技で返すという選択肢があり、開発側も投げシステムそのものにメスを入れるよりは個々の必殺技の強化を図った方がやりやすいという結論に至ったからではないかと思う。
II'で小昇龍拳が地上で当ててもダウンするようになったり、リュウの竜巻旋風脚の上りと下りが無敵になり、ヨガファイアーを抜けられるようになったのもダルシムの投げハメに対する対応だろう。なんだかんだ言って結局全キャラに投げハメを返せる必殺技が実装されているわけで、ハメに使用する技の弱体化も含めてストIIシリーズの歴史はハメ技との戦いの歴史なのかもしれんなぁ。
ちなみに、