や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

ジョージ・ポットマンの平成史

私の中で2011年は伊藤静明坂聡美とジョージ・ポットマンに尽きた。というわけで待望のDVD化だった「ジョージ・ポットマンの平成史」を見たわけだけれども。

ジョージ・ポットマンの平成史 vol.1 [DVD]

ジョージ・ポットマンの平成史 vol.1 [DVD]

「テレビ誕生100周年記念番組」「テレビ東京・イギリスCBB共同製作」というあまりに人を食ったアオリ。学術番組を装って見せてその実内容についてはどうしようもないテーマばかり。笑い飛ばすしかない内容でありながら最終的な結論には少しハッとさせられる妙な説得力があって非常に面白い。視聴しだした当初は「カノッサの屈辱」に近い番組だと思っていたが、似ているのは大学教授という設定の進行役が存在する、という点くらいで、扱うテーマを歴史上の出来事に基本的にダジャレで無理やり合わせていく「カノッサの屈辱」とは異なり、「ジョージ・ポットマンの平成史」では綿密な取材を重ね、関係者の証言を取り、事実を積み重ねて大胆な仮説を提示するという、情報の入手元が国立国会図書館ばっかりであることを差し引いても真面目な番組に一瞬見えてしまう点が独特である。そんな真面目そうに見える部分も本当に一瞬で、「焼肉屋経営者、ユウコ・オグラなる人物」とか「急に司会者のいなくなった『六角2』なる番組」、「日本最初のエロ小説である『源氏物語』」といった確かに間違ってはいないが何かが間違っている外しっぷり。このズレがノンストップでガンガン押し寄せてくるため、見る方はツッコミが全然追いつかない。
好きな人はとことんハマれる内容ではあるのだが、惜しむらくは現時点で発売されているDVDに収録されているテーマが「白ブリーフ史」、「人妻史」といった比較的シモよりなものしか収録されていない点。個人的に「性教育史」は学術的な面でもかなり興味深い内容だったが、番組の予備知識がない人にいきなり見せるにはやはり内容が強烈すぎるかもしれない。書籍版に収録されていた「ファミコン史」や「ブログ・ツイッター史」あたりが無難だったように思う。

ジョージ・ポットマンの平成史

ジョージ・ポットマンの平成史

  • 作者: ジョージ・ポットマン,高橋弘樹(日本語版著者),伊藤正宏(日本語版著者)
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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