イカしたゲームミュージックについて
イ カ し た ゲ ー ム ミ ュ ー ジ ッ ク :VIPPERな俺跡地
単純にカッコ良い曲というわけではなくイカした曲ということで、あまり挙げられることのない曲を優先して挙げてみる。
Bitter Dance / スターオーシャン Till the End of Time
「イカした曲」と言われて最初に思いついた曲がこれ。終盤、スフィア社員などのボス戦闘曲で、RPGでは珍しいラップを取り入れた曲。「スターオーシャン」というのはどれも序盤は文明後進エリアを舞台にファンタジー系RPGを展開し、終盤ラスボスのいる文明先進エリアに舞台を移すというストーリー展開で、曲のほうもファンタジーRPG的な曲が多いのだが、本作では終盤のFD世界においてそれまでの世界と異なる雰囲気をBGMでも表現しており、それを象徴しているのがこの曲かなぁと。
Opening Demo / ストリートファイターIII 3rd STRIKE
「ラップ曲」といえばこれを思い出すということで。「ストリートファイターIII」はシリーズ通してイカした曲が多いのだけれど、止めを刺されたと感じたのはこの曲。また曲だけでなくオープニングデモの構成が曲に合わせてあってカッコ良いんだこれが。ゲーセンで聴くのもアリとは思うが、家庭用でも良いかも。
Watch Out Red Car / デンジャラスカーブス
タイトーのレーシングゲーム「デンジャラスカーブス」のエンディング曲。ZUNTATAとしては当時異色ともいえるラップ曲。とはいえこの作品でデビューしたZUNTATA J.A.Mは後に「電車でGo!」のテーマソングに携わりそっちでブレイク。ゲームのほうも直接のシリーズではないにせよ「サイドバイサイド」を経て「バトルギア」でタイトーを代表するレーシングゲームが生まれたことを鑑みても本作は結構重要なポジションにいるんじゃないかと。曲のほうは英語な男性MCの背後で女性コーラスの関西弁が他のZUNTATA作品では見られないいかがわしさを醸し出していて面白い。
Red After Image / エレベーターアクションリターンズ
同じZUNTATAでもこちらは落ち着いた大人っぽい方向でイカした曲。ステージ1の曲なので聴いたことのある人は多いはずなのだが本作の知名度的にどうだろう、というのはある。曲調は同社「カイザーナックル」の静の部分を抽出したような感じで、って解り辛い例えだ。サントラ収録バージョンでは途中SEが入る演出があってその辺は賛否あるかもしれない。
The Outfoxies / アウトフォクシーズ
ジャズるナムコ。殺し屋さんたちによる殺し合いというある意味斬新なゲームだが、個人的にはこのゲームがなかったら「大乱闘スマッシュブラザーズ」は誕生しなかったのではないかと思えるほど対戦ツールとして面白いものに仕上がっている。そんな本作のオープニング曲はジャズ系サウンドで映像のほうは思いっきり映画を意識してか画面下に英字字幕画面横に日本語字幕(またフォントが映画字幕っぽいんだ)という配置。この心憎い映画的演出が「エレベーターアクションリターンズ」とちょっと被ってて良いんだなぁ。
R-TYPE LEO
全般的にテクノ色で占められたサウンド。シリーズ的にも正編には組み入れられていないし、実際R-TYPEシリーズとして開発されていたわけではないらしいしということでシリーズの熱狂的なファンからはやっぱりいい扱いをされていない印象を受けるのだけどそれでもゲーム&曲共々好きなんです。