や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

CASSHERN

日曜洋画劇場で放送していたものを視聴。で、初見。紀里谷和明の映像作家としての実力はPVの世界では折り紙つき。実際、映像は圧倒的な美しさと迫力をもっている。映画館のような暗く、大画面の環境で見ると目への負担が大きいような気もするが、これほどの映像はなかなか見られないと思う。
その映像に合わせた鷺巣詩郎の音楽も良かった。一部BGMの音量が大きすぎてセリフが良く聞こえなかった場面もあったが、そんなこと真下耕一監督作品なら日常茶飯事なので、十分許容範囲内である。
というわけでちょっと脚本家こっち来いという事になるわけで、つーか2時間30分に収めるために物語として大切なものも削除してしまったために、ストーリー的にワケワカラン上にキャラがワープしてしまう超展開を繰り広げてしまうのは映画としてはかなりキツい。で、見つかった脚本家が紀里谷和明、菅正太郎、佐藤大の3人。
菅正太郎、佐藤大はどちらもちゃんとした実績のある脚本家だ。特に菅正太郎の方は「新・夜逃げ屋本舗」の脚本もしていたのが毎週見てただけに意外。お待たせしました。夜逃げ屋本舗です。
ということはこうなっちゃったのは紀里谷なのか、紀里谷のせいなのか?ところで、この作品もともと4時間の超大作だったらしいので、2部構成にするにしろ、4時間ぶっ通しにするにしろ、4時間バージョンで発表すれば評価は多少なりとも変わったのかもしれない。少なくとも2時間30分の宇多田PVの前フリなんて事は言われない。絶対カネの問題で実現不可能だと思うが。