や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

ティンクルスタースプライツ

・会社の後輩から、セガサターン版の「ティンクルスタースプライツ」を譲ってもらった。製作会社はADKというメーカーなのだが、すでに存在していないためゲーム内容についてはググっていただきたい。
ADKはもともとアルファ電子工業という名前だった。ゲーム業界ではかなりの老舗で、麻雀ゲームの草分けである「ジャンピュータ」を手がけたり、野球ゲームの草分けである「チャンピオンベースボール」を出してたりしていた。
NEOGEOの誕生時点から参入しており、NEOGEO参入第1弾として「マジシャンロード」をリリースした。このころのNEOGEOのゲームは高難度のものが多かったが、当時、NEOGEOはメモリカードにセーブしてのコンティニューが前提となっていたため、当然といえば当然の結果だった。野球ゲーム等がイニング制でなく、時間制だったのはそのためである。
ADKといえば忍者というイメージが強い。これは、メーカー自身が意図的に忍者を入れたがっていたためである。理由として、海外出荷を考慮に入れたためというのと、単に忍者が好きだからということなのだが、やはり後者の要素が大きかったのではないだろうか。とにかく、「ニンジャコンバット」以降、ADKのゲームにはやたら忍者登場率が高くなる。
・その後、アルファ電子の人気を一気に高めた「ワールドヒーローズ」や社名変更時にリリースした「ワールドヒーローズ2」でADKの名前は一気に知れ渡った。
・そして、ADK忍者ゲームの集大成とも言える「NINJA MASTERS」。使用キャラのほとんどが忍者であった。

・以上から、「ティンクルスタースプライツ」がADKからリリースされたことがとても信じられないと思うだろうが、恐らく「NINJA MASTERS」の主要スタッフと「ティンクルスタースプライツ」の主要スタッフが違うからだろう。
・明らかに萌えを意識していると思われるキャラクターはともかく、シューティングで対戦というコンセプトや連爆というパズル的要素と取り入れることでシューティングのセオリーをそのまま適用できないようにしたアイデアは見事だと思う。キャラクターデザインもシューティングに対するイメージを払拭するという意味ではアリだろう。
・また、特筆すべきはそのサウンドである。NEOGEO CD版リリースの際にアレンジされたバージョンもかなりの名曲で、それらはオリジナルサントラに収録されているが現在入手可能どうかはわからない。

セガサターンへの移植だが、私は移植度をそれほど気にしていなかったので普通に楽しむことができた。オープニングムービーやステージ間デモでの音声は不要だったと思うが(カットできるけどね)。
・惜しむらくはサウンドである。セガサターン版はMVS版のサウンドしか収録していないっぽいため、音質が悪い。NEOGEO CD版アレンジも収録してほしかった…。
(続く)