や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

春の雪

及川光博は浮世離れした雰囲気があるのでこの映画での役はハマっていた。問題は妻夫木と竹内。この作品は上流階級同士の恋物語なので、演じるほうも上流階級っぽい雰囲気を出さなければならないのだが、そういう雰囲気は生半可な演技ではなかなか出せない。そういう意味で妻夫木は世間知らずゆえというのとはまた違った感じのガキっぽさが出すぎ、竹内は庶民的な空気が出すぎていた。こればっかりはしょうがない。この役を演じられるのは、リアルお坊ちゃまお嬢様だろう。今の若い俳優でそんな人は殆どいない。
映画自体は悪くなかった。2時間40分という結構長い映画で、前半はわりと冗長で眠くなるシーンもあったが、婚約発表後の展開はゆっくりながらも飽きさせず、目もバッチリ冴えていた。長いなりにボリュームもあったためだろう。期待していたほどではなかったが、期待はずれというわけでもなかった。
スタッフロールはありそうで意外に見たことのない白地バックに黒色文字という特徴のあるものだったのが妙に印象に残っている。
そのうちじっくりと感想を書きたい。