や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

星になった少年 Shining Boy and Little Randy

柳楽優弥に惚れろ
不器用な親子の物語に象使いという要素を入れ込んで描いた作品、という表現が最もふさわしいと思う。演出面は正直坂本龍一の音楽に助けられている部分があり、素直に感動というわけにはいかなかったのだが、それでも心に何か突き刺さるような作品。結構こぢんまりしたところがあるのだが、個人的にはラストの常盤貴子の号泣が作品の小さな枠から飛び出して、強烈な印象を与えてくれたと思う。アレがあったから心に訴えかけるものを感じたんだろう。それがなかったら、無難な動物映画で終わるかもしれなかったのだ。ところで、公式サイトのキャスト紹介で、常盤貴子の項で彼女の黒歴史である「悪魔のKISS」の表記が。
柳楽優弥は本人の実力以上の肩書きを持ってしまった感があり、すなおに彼の演技を見られなかったりする。しかし、目標の俳優として押尾学を挙げるというユーモアのセンスがあるため、今後も役者としての成長を見守りたいと思う。