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や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

Everybody ready now? / 伊藤静

異論はあるだろうが声優ソングの醍醐味は若々しい歌詞と若々しい曲と若くない声の融合にあると思う。これが声も若ければ立派なアイドルソングの完成だが、しっかり鍛えあげられた声が乗るからこそそこにしか無いサウンドが存在する。

Everybody ready now?

Everybody ready now?

過去2枚のミニアルバムを経ての初シングル。前作までの2枚は甘酢っぺぇ恋愛ソングや浜崎あゆみの鉄板バラードみたいな曲もあったが基本的には失恋するか、失恋から立ち直ろうとするかというようなしんみりしたバラード曲が多かった。アイドルデビューして約7年、2〜3度浮いた噂が上がったりして、今までとは違うちょっとオトナの曲にチャレンジしてみました的な、アイドルでもない、かといってアーティスト路線にシフトしているわけでもないベテランアイドル状態のようなアルバムだった。
今作はそういう意味では詞も曲も明るいし、がんばってポジティブになろうとする女の子像が見える。あれ、「がんばって」ってことはやっぱりちょっとネガティブなのか?以前、詞を書くのは苦手と言っていたが、本人作詞の曲も一曲収録されている。「目指せ好い加減」というフレーズに本人のセンスを感じる。頑張ったんだなぁと思う。
私はどちらかと言うと歌い手本人が無理に作詞をする必要はなく、どういう歌を歌いたいのかを作詞家に伝えるやり方のほうがクオリティは高まるのでは?と考える方なのだが、こうして聴いてみると、本人にしか出せないテイストというものがあり、それはクオリティの高低とは別次元でその人の曲に個性を与えるものになっていることが分かる。当然ながら本人が作詞する、作曲することでそのテイストはより強まるということなのだろう。アーティストが自分で詞を書くことにこだわるのも分かる気がする。決して印税面の話だけでは無いのだろう。
本作は前2作とはテイストの異なる曲ではあるが曲は良かったし面白かった。こちらの路線でも一枚はアルバムを出して欲しいと思わせる内容だった。