や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

脚本厨ですから

連載開始当初から楽しく読んでいて、コミックスも全巻買っている「侵略!イカ娘」がアニメ化される。しかしテレ東系とはいえテレビせとうちでは放送されない。兵庫県に何らかの壁があるに違いない。深夜アニメに対する壁は非常に大きく、今期でこの壁を越えてきたのは「世紀末オカルト学院」だけだった。
さて、アニメ版イカ娘のシリーズ構成が横手美智子で、私が横手美智子ファンだということは以前から主張しているのだけど、メインライターを務めた時の横手美智子脚本に良作は少ない。サブのライターとして参加して本編に直接関わらない単発エピソードで真価を発揮すると。だから、ストーリー性の強い作品よりも、単発エピソードを積み重ねるタイプで、あんまりシリアスじゃない(というかシリアスな話は別の脚本家が担当する)作品に良作が多い。
個人的に「獣拳戦隊ゲキレンジャー」は面白かったけど、「天装戦隊ゴセイジャー」はあんまり真剣に見ていない。ゲキレンジャーは趣味丸出しなところがあったからかもしれない。アニメ版イカ娘は監督が水島努なので、アニメ版「xxxHOLiC」くらいは面白いのではないかと雑に予想。
話は変わって、「仮面ライダーオーズ/OOO」の脚本が小林靖子。特撮での評価は既に確固たるものになっているし、「仮面ライダーOOO」も面白い。バイクから変形する自販機(もしくは逆)もツッコミどころではあるが、そんなものが霞んでしまうほどカッコ良い小道具になってしまうに違いない。主人公もヒロインもいまいち掴み所がなく、コミカルな演出が目立つが、話が進むとなんかもうスゴい過去とかなんかもうスゴい生い立ちとか宿命とかが明らかになるのだろうきっと。
一方でアニメでは未だに評価されていない思う。実際特撮の時ほど面白いかというと確かにそうでもない。ただ、単話エピソードやシリーズエピソード全話担当したときなどは良い作品が多い。何かと悪評の高かった平成版「サイボーグ009」だけど、小林靖子が担当していた「結晶時間」やミュートス編や地底帝国ヨミ編は面白かった。特撮は監督複数人に対し脚本少数だからメインライターの色が強く、アニメは監督一人と脚本3〜5人という体制が多いから監督の色が強いのだろう。特に特撮での小林靖子は大半のエピソードを一人で書いているので余計にその傾向が出るのだろうきっと。