続・夜に蠢く 漆黒の家路編
近所のコンビニ。ファミリーマートでは2冊入荷していたが普通には取り出せなかった。本をちょっとひねって取り出したが、コンビニはあまり本作を買って欲しくないのだろうか。ローソンでは背表紙ではなく表紙を出して置いてあった。まるで注目作のような扱いだ。通常の書店での平積み扱いと言っても過言ではない。一体何が……。
- 作者: 柳沢きみお
- 出版社/メーカー: Bbmfマガジン
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: コミック
- クリック: 7回
- この商品を含むブログを見る
ついに会社にも殆ど行かなくなってしまった主人公。場面展開はほとんど無いに等しく、隠れ家のマンションにも数えるほどしかいってない。最終回までの記憶が朧気だったのは展開があまりにも堂々巡りしているのでストーリー展開が掴めなかったからだった。最終回も1話まるまる使ってどんでん返しをしているのかと思っていたが、読み返してみると最終5ページだった。実に最終回の後半だけで膠着した状態からぶん投げラストに持っていっていた。このラストスレスレでのどんでん返しはアニメ版Canvas2以来の衝撃だった。ただ、アニメ版Canvas2は最終回までに各登場人物の心情の変化を結構丁寧に描いていたが、続・夜に蠢く全編が膠着状態で、感情の機微とか立場の変化といったものがほとんどないのでより唐突な印象を与える。一方で一応の最終回を迎えたことにホッとしたところもある。「一応終わってくれた。」そうとしか言いようがない。