や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

「ドカコック」が単行本化されたことは我々にとって喜ばしいことです

良工、開拓者精神、道産子魂、侠、男。これらはすべて「ドカ」と読む。

COMING-OUT NOW!!というソニーのキャンペーンサイトで、COMING-OUT VIDEO CLIPというキーワードを入力するとWebから抽出したワードやTwitterのつぶやきからムービーを作成し、さらに容赦なくTwitterに送り込むというサービスがある。そこで「ドカコック」でムービーを作成したところ、「ドカコックをAmazonで云々」という文字列が見えたのでまさかと思い検索をかけてみると、こんなことになっていた。

ドカコック ドカうまっ!!満腹編 (ぐる漫)

ドカコック ドカうまっ!!満腹編 (ぐる漫)

表紙に「ヤンキンマイトガイ」とあり、どういうことかと思えば発行は少年画報社。どうもゴラクからヤングキングに移籍していたらしい。掲載順も書下ろし、ヤンキン掲載分、ゴラク掲載分となっており、京橋建策クロニクルとしては納得の行かないところもある。大人の事情というやつだろう。吹出内の写植を一新しているようで過去掲載分も一部改変部分があり、過去にゴラクマイトガイとしていた部分もヤンキンマイトガイに変わっていた。大人の事情だろうな。
ドカコックの初出が2007年4月、書下ろしやその他の読み切りや短編、作者インタビューなどかき集めに集めて、3年の歳月をかけて一つの本が出るということに得も言われぬ感慨を覚える。過去に単行本が出たら予約してでも買うと書いてるが実際のところ忘れていたことは申し訳ないと思っている。
ゴラク掲載分は言うまでもなく、ヤンキン掲載分も書下ろしもいつものドカコックで色あせていなかった。書下ろしを読み始めたときに迫力が落ちたように感じたのだが、それは掲載誌に比べてサイズが小さいからだということに気づいた。カラーページをそのまま収録して電子書籍化したら買ってしまうかもしれない。需要は少ないのかもしれないが。
ゴラク掲載でヤクザが命がけで運動会をするというドカコックに勝るとも劣らない怪作「極道運動会」も収録。「ドカうまっ!!満腹編」と謳っているが続編はおそらくもうないんじゃないかと思われる奇跡の一冊を是非皆さんも買ってみては如何だろうか。