や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

良いタイトルが思い浮かばん

こんな時期になんですが「スーパーファイヤープロレスリングスペシャル」の「チャンピオンロード」モードを軽い気持ちでクリアしてしまい軽く鬱です。というかあのシナリオは卑怯だよ。考えれば考えるほどやりきれないオチなんだもの。でも、このストーリーでのプロレスには台本なんて無いし、みんなストイックなまでに自分のプロレスを追い求めている。負けることが許されない環境の中で対戦相手だけでなく孤独とも戦って行かなければならず、主人公にかかる精神的プレッシャーは相当なものなわけで、その先にどう考えても安らぎは無い。必要以上に主人公を追いつめる印象のあるシナリオだったが、かと言って軽いシナリオにできるかと言われるとできそうにない。主人公を待つ結末はいずれにしろ悲劇だ。
プロレスに限らず興行において真にファンが悲しむことは選手が出場しないことではなく選手が出場できなくなることだ。怪我をおして出場する選手は全然珍しくないし、観戦しに来たファンのことを思ってのことなのだろうけど、無理はしてほしくない。無理をして選手生命を縮めてしまうことの方がファンにはツラいだろう。人は老いに逆らえないし全盛期の動きを維持することは難しくなる。ヘロヘロな動きになるかもしれない。ファン(というかマニア)は容赦なく老いを指摘していくだろう。それは仕方が無い。でも、たとえヘロヘロになっていたとしても、私はリングに立っていてほしいと思う。レスラーとして生き続けてほしいと思う。キックではなく、足に選手が当たりに行っていたような末期のジャイアント馬場を見ていた人たちも同じようなことを考えていたのだろうか。もしそうだとしたら、今ようやくその気持ちが理解できたような気がする。