や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

The VOICE / KOKIA

日本、欧州、アジア同時発売というKOKIAデビュー10周年記念アルバム。シングル「Follow the Nightingale」のあまりの出来の良さに鼻血をこらえつつ期待して待ったアルバムだった。

The VOICE

The VOICE

歌詞に「(呪文)」と唐突に現れる「穏やかな静けさ〜浄歌」から「Follow the Nightingale」でKOKIA独特の詞と壮大なアレンジで構成された曲が続き、この路線で構成されたアルバムなのかと期待が膨らむ。事実「song of pocchong〜雫の唄」はちょっとクセのある面白い曲だし、「il mare dei suoni」や「Everlasting」はクラシカルな旋律でありながら神秘的な冷たさを含んだアレンジで一貫したテーマ性があるし、何よりこの辺の曲のイメージをジャケットがそのまま表現している。以前「ヴァルキリープロファイル」的と評したことに改めて自分で納得してしまう。
が、カバー曲「Ave Maria」を挟んだ後の「届きますように」は「ありがとう…」のアナザーソング的であるし、「Lacrima」は「aigakikoeru」路線ともいえる曲だ。さらに「何もかもが星になって」は「愛するナンバー1」なんてフレーズが飛び出す「歌がチカラ」的な楽曲だ。青臭くも率直な歌詞でちょっと斜に構えてしまうのだが、「私は落ちぶれた」という一節が何故か強く心に焼きつき、歌詞を読み込んでいくに連れて心をえぐられるような感覚を持った。この「何もかもが星になって」と「ごめんね」は個人的にかなりの心えぐられソングで、「aigakikoeru」の「HUMANITARIAN」くらいザックリえぐられた。
ラストは恒例の「歌こそわが人生」ソング「小さなうた」と「私にできること」。後者は日本盤のスペシャルトラックという形だがアルバムの一角を担うにふさわしい曲。率直さを通り越して不器用さすら感じさせる歌詞に愛おしさを感じる。
アルバムを聞き始めたときはネオ「trip trip」ともいえるアクの強い楽曲群を予想していたのだが、通して聴くと今までのKOKIAの楽曲のエッセンスが殆ど全て詰め込まれた、確かに10周年記念アルバムにふさわしい内容だった。「KOKIAならこの一枚をまず聴いておけ」と言えるようなアルバムが意外にも今までなかったKOKIAにとってこの一枚は10年の集大成でありKOKIA未経験者に最初に勧めたいアルバムといえる。そういう意味では「The VOICE」というアルバムタイトルも秀逸だなぁ。これぞKOKIA

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