や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

アニマックスで「機動戦士ZガンダムII 恋人たち」を見た

言うほどヒドい作品ではなかった。しかし元のTVシリーズはちゃんと見ておくこと。当時はフォウ・ムラサメ役が変わったことが相当ネガティブな評判を呼んだが、いざ見てみるとフォウよりも出番の多かったサラ・ザビアロフ役の池脇千鶴の方がよっぽど物議を醸す内容で、ヒロインと言って良いくらいに出ずっぱりだったので余計に違和感を増幅させていた。
話の内容の方も切り過ぎで内容が飛ぶ飛ぶ。それはまぁ最初に書いたとおりTVシリーズを見てなんとか把握してもらうとして、TVシリーズでは恋愛に対してアレコレ理屈つけて混ぜこぜにしていたような気がするのだが、今回はやけにストレートなアピールをしてたなぁ、とシャアにキスをおねだりするレコアを見ていて思うのだった。シャアの「私だって一人身なんだ」的発言も妙に人間味を感じさせていたなぁ。
そういう傾向がカミーユ以上の年代の方々にみられ、特にエマのヘンケンに背中向けて敬礼するシーンは明らかにヘンケンを意識していてその上で素直じゃない態度を素直に表していていて個人的にはホント名シーンだと思うんだがなぁ。このシーンのおかげでエマがすごく魅力的に見えたから。
それに対してカミーユがなぁ。心通わせたフォウが文字通り決死の行動でカミーユのためにブースターを切り離し、そのブースターでカミーユアーガマに帰還という下りで、地球での経験もあって少し精神的に成長したカミーユが、帰還したアーガマで待っていたファに対して、TV版ならいろいろあった地球でのことを内に秘めつつ黙ってハグという、お隣さんの幼馴染としての行動だったのに映画版ではフォウのことから時間的にさほど経っていないのに何ゆえキスを所望?しかも互いにヘルメットかぶったままだからキスできないというイデオン劇場版のネタをパロったりして。カミーユにとってフォウは何だったんだろうと誰にでもなく問いかけてしまったのだけれど、まぁ恋愛じゃ無かったよなぁとは思う。関係ないがカミーユのヒネたお子様からヒネた青年に成長する過程がいきなり過ぎてちょっと戸惑った。
ジェリドの楯になった以外に見せ場が無かったマウアーが哀れ。こっちの恋人たちもクローズアップしてやれよ。終盤のハマーンをはじめとするアクシズの面々が登場するシーンは美味しすぎ&カッコ良すぎ。