や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

人造昆虫カブトボーグ V×V 最終回

私の楽しみがまた一つ消える。
一年間フルに使って最終回っぽい内容の話ばかり量産しておいて、いざ最終回になったかと思えばまるで打ち切りエンドを感じさせる俺たちの戦いはこれからだエンドになっていてさすが一筋縄ではいかない作品だった。しかし、逆に続編の可能性を残したという見方もできる。
毎回あまりにもあんまりな展開*1だったので、ファンの間では各エピソードで時間的連続性がないのは当たり前。各エピソードは一部を除き全て平行世界の話である、という認識がデフォルト状態になっていたので、「リュウセイが何度も世界を救ってきた」というセリフは「それまでのエピソードは順番的にはともかく全て同じ世界で起こったことである」という意味を内包していたわけで、同じようなセリフでも他作品とは重みやファンに与えた衝撃が違う。言うなれば、他のガンダム作品を全て過去の出来事とした「∀ガンダム」や、設定的矛盾はあれど過去の作品を全て歴史上の出来事として扱った「ゴジラ FINAL WARS」と同じことを最終話でやってのけたことを意味する。最終回にして最大の不条理を持ってきたのがカブトボーグらしい。「他人2」、「逃げる人」などあんまりな役名の役ばっかりだったとはいえ、本作の準レギュラー的存在だった大川朝美が最終回で出てこなかったというのもカブトボーグらしいのかもしれない。
ところで、シリーズ構成&脚本の大和屋暁のクレジットが無かったんだが。

*1:「シリーズ途中なのに地球滅亡」や「仲間が死んだり、神になったりしても次の回で何事も無かったかのように普通に登場」など