や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

ゼノサーガ episodeIII

DVD-ROM2枚に収められたあまりにも膨大なボリュームのストーリー。イベントを全く飛ばさずにエンディングにたどり着くまでにおよそ45時間程度かかったが、中だるみ感なく堪能した。続きが気になって途中止めがやりにくいRPGを久しぶりにプレイした。
RPGとしてはDSの「ゼノサーガI・II」の方がシステム面は充実している。が、本作の持つシナリオ、ビジュアル面はそれを圧倒している。
これはアレだ。「天外魔境II」だ。
天外魔境II」はPCエンジンの傑作RPGで、当時PCエンジンだけが持っていたCD-ROMによる大容量を生かした長大なシナリオと豊富なビジュアルが圧倒的な作品だった。「ゼノサーガ episodeIII」の方向性はこれに似ている。
90年代前半から中盤のRPGは良くも悪くも「天外魔境II」の方向性を歩み、ビジュアル重視の作品はユーザーから敬遠されてしまったわけだが、本作はそんな中途半端なRPGなど軽く蹴散らすくらいのモノに仕上がった。スタッフもここまでのものを作ることができれば満足だろう。そもそも、モノリスソフトは「ゼノサーガ」が作りたくて設立したようなものだから、この作品にかける情熱も相当なものだったと思う。それが作品中からも伝わってくる。
さて、続編というか外伝的なものを作れるほどの含みは持たせたとはいえ、「ゼノサーガ」は完結したわけだが、これで終わらせるのもなんか勿体無いなぁと思う。