や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

ぴんくの象

昨日も書いたが「trip trip」の話。
イカした曲の多い「trip trip」の中でも「ぴんくの象」の存在は大きい。シタールの音色が聞こえてきそう(実際はシタールじゃないと思うので)なアジアンテイストのエスニック楽曲に「私はピンクのぞうさんなの パオーンパオーン」というすさまじい歌詞が乗るとんでもない曲。改めてじっくり聴くとそのシュールさに頭がクラクラする。見かけよりも軽いことを強硬に主張するピンクの象なんて見た日には海原雄山じゃなくたって驚く*1というものだ。
私はこのアルバムを手にするまで、KOKIAの楽曲のエモーショナルでハートフルなところ(もっとも、「夢がチカラ」ぐらいになると啓発的な部分が目立つ)に惹かれていたのだが、「調和」での言葉遊び的なユニークさとか「ぴんくの象」で見せるユーモアもまたKOKIAの持つアーティスト性を表現していることがわかった。Amazonのレビューで誰かが書いていたが、このアルバムを聴かずしてKOKIAは語れない。その意見に激しく同意だ。

*1:象と海原雄山の関係については、アニメ版「銀河英雄伝説」ばりにクラシック曲が鳴り捲るファミコンソフト「美味しんぼ 究極のメニュー3本勝負」でわかる。別に「このゆうざん」ググってもすぐにわかるが。