や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

レイクライシス

先日、「あまり好きではない」と書いたものの、最後に聴いたのが5年以上前(5年間もサントラを熟成させていたというのも自分の中では驚きだ)なので、再度聴いてみる事にした。
決して悪い曲ではない。むしろなかなか良曲だと思う。じっくり聴き込める時間と環境さえあれば、の話だが。シューティングらしからぬ、静かな曲が多いが、これは「レイフォース」、「レイストーム」の流れから見れば至極当たり前の展開とも言える。ネットワークへの侵入から人の精神世界へのダイブをも髣髴とさせる世界観なのも静かな曲が多い理由だろう。ステージ曲は完全オリジナルバージョンだそうで、起伏の少ない展開で10分以上の大作が続く。ゲームミュージックという範疇で括れば、これらの楽曲はやはり範囲外になってしまうのではないだろうか。ラスボス曲の「聖母マリアよ、二人を何故別々に?」なんてパイプオルガンサウンド。ある意味「レイストーム」のラスボス曲を超えている。TAMAYO氏が構築した楽曲の世界がさらにディープになっているんだろうし、「レイクライシス」のゲーム自体がパッとしていなかったために楽曲とのバランスがさらに崩れてしまったというのもあるだろう。実際、「レイフォース」はゲーム、楽曲ともに非常に高いレベルでバランスが取れていて、それだからこそ名作と言われたわけだから。
それにしてもブックレットの小説が、実際のゲームの設定とは無関係なはずなのに「レイクライシス」の舞台設定とリンクしているように感じられて面白い。こういうゲームこそ設定資料集とか出せばかなりマニアは食いつくだろうに、と思う。「レイ〜」シリーズ、「ガンフロンティア」、「メタルブラック」は本当に深い。そしてあまりにも深い世界について十分な説明がなされていない。結局マニアが想像、検証していかなければならない。既に考察、想像は色んなところで行われているが。