や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

I”s

ロゴを見ると「I"s」にも見えるが、タイトルロゴの由来はなんか色々あるみたいでどちらでもOKという感じ。それはそうと、以前取り上げて読み返したくなったので漫喫で5時間かけて一気読み。何かを失ったような気がする。
今読み返してみると、当時読んだときよりも全体的に面白く感じていた。以前、いつきがいなくなってから面白くなくなったと書いたが、全く面白さが変わることなく、最終巻まで読み続けた。連載時にバタバタしていた最終回は、ホントに大幅な加筆修正が加わって、ジックリと読める納得の最終回になっていた。なんたって最終回方面を読んでいて身震いしたマンガはそうない。文句なしに名作。
主人公はバカだけど熱いヤツだし、ヒロインはじめ女性陣はカワイイし、友人の寺谷や越苗も良いヤツだし。バカ主人公、カワイイヒロイン、一癖も二癖もあるけどイザというときに頼りになる友人たち。キャラクターに無駄がない。というのは言いすぎか。軽い気持ちで追加したキャラクターがだんだん主人公にとって重要なキャラに仕上がっていくという感じか。
それにしても桂正和先生はモテない男を描かせると恐ろしいほど感情移入しやすいキャラに仕上げてくる。それだけに主人公の想いが達成されると覚めてしまったりするが。読者って勝手だな。やっぱりラブコメの主役が男の場合、男性の漫画家が描くに限る。同性であるというアドバンテージはそう簡単に埋めることはできない。でも桂先生本人は、バットマンマニアということもあってかヒーローものが描きたいと当時思っていたらしく、それが「ZETMAN」に繋がっているのかなぁと思ったり。
その後、「いちご100%」の新刊方面を読む。「I”s」に比べればヘリウムみたいに軽いマンガだが、それが作風であり持ち味なので、それで良い。「うお、いちごパンツ!」それで良い。