や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

四月の雪

レイトショーとはいえ、初日だったのでそれなりに人はいた。しかし、どいつもこいつもぺファンのオバちゃんばっかりだったのがいつもと様子が異なっていた。
私にとって、眠くなる映画は駄作であり、眠くならない映画なら少なくとも駄作ではないと思っている。勿論異論もあると思うが、エンターテインメントとして捉えれば、見ているものを眠くさせるような映画は退屈極まりないと思う。
本作は私の苦手とする韓国映画だが、本作はビジュアル的に個性的なぺだったため、地味な俳優集結によるわけのわからなさはなかった。しかし、本作はストーリーの進行が速い、というわけではなく途中途中でバッサリ斬られて訳がわからない様相を呈している。あのオバちゃんたちはこのストーリーで満足したのだろうか。結局ぺはモトサヤを選んだのか、愛の逃避行を選んだのか判らずじまいというか、それと判る展開にはなっていなかった。ズルズルという感じ。
大まかなストーリーは、不倫していた男女が事故を起こし、瀕死の重傷となる。収容された病院に駆けつけた不倫男女の夫と妻が出会って、お互いのパートナーが不倫していた上にベッドの上なのを良いことにセックス。という映画である。はじめは、半島人独特の強烈な罵倒のセリフとかが私を戸惑わせていたが、だんだんどこかで見たことのある不倫ドラマのような展開になってある意味安心する。パートナーの不倫に対抗して不倫というパターンは日本でも10年くらい前にブームになっていたと思うのだが。言ってしまうと本作は10年前の日本のメロドラマクラスの作品である。
しかも無音(BGMは勿論のことセリフすら出てこない)のシーンが結構あり、そのせいで眠くなってくる。でも眠ることはなかった。ものすごくギリギリのラインである。その点では「イングリッシュ・ペイシェント」や「バニラスカイ」よりは良い映画だったということか。
本作の笑いどころは、ぺとヒロインが事故に巻き込まれて死んでしまった人の葬儀の場に出向いたときに、怒り狂った相手の親族が連環腿を豪快にスカすところ。もっとも、爆笑していたのは私一人だと思うが。