や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

CROSS

映画なのかどうなのか、判断に苦しむのだがまぁ映画ということで。大森美香第1回監督作品らしい。スタッフ紹介では、脚本としての代表作で「カバチタレ!」や「ロング・ラブレター〜漂流教室」、「ランチの女王」が紹介されているのだが、普通、これらの作品はひた隠しにしたくなると思うのだがどうか。
作品自体は、ランダムに選ばれた人間が、規定時間内にクロスワードパズルを解かないと終いには基本的人権を剥奪されるという理不尽極まりない近未来世界を舞台としたドラマ。どっかで見たことがあるような気がする。で、主人公は読書依存症なのだが、ふとしたきっかけに読書で培った知識を駆使してCROSSの代行業を始め、そのうちにCROSSシステムの中枢に近づいていくという展開。前半はまぁ楽しめるのだが、後半から終盤にかけて退屈な上にカタルシスの全く得られないエンディング。終盤盛り上げていかなければならないのに淡々とした流れで退屈なのだ。詳しく書くとネタバレになるが、最後のシーンはなんかバカにされた気分になる。ある意味、期待通りの大森美香作品とも言える。