や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

わくわく7

とりあえず一通りプレイした。「ギャラクシーファイト」ではSF硬派対戦格闘だったのが、本作で一気にポップなイメージの対戦格闘に生まれ変わり、数ある「ストリートファイターII」フォロアな対戦格闘ゲームのなかでも独自の色を出している。ただ、拡張メモリを使用していながらもロード時間が結構長めなのが難点か。
本作の独自なシステムとしては、ハラハラアタックの存在だろう。ハラハラアタックとは、ゲージを消費して、ガード不能かつ強力な技を放つのだが、技の発動までに時間がかかるのと、非常にわかりやすいエフェクトが発生する。こう書くと、「鉄拳」シリーズのガード不能技のように見えるが、本作のハラハラアタックは発動までに5秒程度という長い時間がかかり、しかもその間ずっと画面全体にわかりやすく警告表示されるという徹底振り。そうまでして出す必要があるのかといわれると微妙だが、ヒットさせると相手にかなりの精神的プレッシャーを与えることができると思う。
他にも、本作の見所があるが、それについては各キャラの主観的な紹介とともに記していきたいと思う。

ライ

一応主人公。性格は、「グランディア」のジャスティンをさらにガキっぽくさせたような感じ。こんな中学生はイヤだと思ってしまうくらい子供っぽい。

アリーナ

中学2年生の割には頭身が高いような気がする。キャラ性能としてはかなり使いやすい部類に入る。彼女のステージは、全ステージ中唯一のボーカル曲が流れるステージ。「ギャラクシーファイト」におけるルーミ的存在ということか。

スラッシュ

魔界からやってきた魔物ハンターという設定なので、見た目や雰囲気が他のキャラと大きく異なる。普通の対戦格闘ではそういう違いにあまり触れないが、本作ではほとんどのキャラが彼を怪しい人呼ばわりする。彼はいたってマジメなのに。

ティセ

時代を先取りした感があるあのぉそのぉ系メイドロボット。ロンブローゾ博士が作った7人目の自動人形、とのことだが、この「自動人形」のところにオートマータって書いてあったのだがオートマータって結構一般的な言葉なんですね。

まるるん

トトロからインスパイアされたとしか思えないデザイン。そして本作のヒロインである小学生麦ちゃんとのセット。まるるんにしがみつきっぱなしの麦ちゃんの役割はまるるんのスポークスマンくらいか。本作を代表するメルヘンキャラだが、実は全キャラの中で最も対CPU戦クリアが楽なキャラだったりする。

ダンディー・J

自分でダンディーと名乗るだけあって、風貌、発言ともにダンディズム漂うキャラではある。BGMもアコギ炸裂のシブいサウンド。しかし、基本的に1対1の対決でパートナーの夏美やペットのランプーを攻撃に使うのはいかがなものか。

ポリタンクZ

狂気漂う警察官が操る機動戦車。BGMは山本正之が作曲したかのようなヤッターマンサウンドだったりする。サウンドについて、この辺まではまだインスパイアされたという主張が通じそうであるが・・・。

ボーナスくん

ギャラクシーファイト」にも登場。「ギャラクシーファイト」のときは、非常に浮いた存在だったが、本作のようにポップな雰囲気の中では結構馴染んでいる。波動拳ならぬ硬襲啖、竜巻旋風脚ならぬ渦巻暴風脚、昇竜拳ならぬ暴棒堅。自分より強い者を追い求めているところといい、赤い鉢巻をしているところといい、BGM最初の5秒くらいが「ストリートファイターII」のリュウの曲に激似だったりと弁解のしようがないパロディ。音楽は「ギャラクシーファイト」と同じ洗川真人氏なのだが・・・。

魔界大帝フェルナンデス

強い。ただ強いのではなく、ネオジオ対戦格闘のラスボスらしく、ちょっとサギっぽい強さ。別ゲームの開発の人に聞いた、「ラスボスを強くしないとSNKに怒られる」という話がホントに感じる。
というわけで、色々パロディだのパクリだのという話をしたが、そもそも本作のメインストーリーである「わくわくボールを7つ集めると妖精が出てきて願い事をかなえてくれる」という設定がモロ「ドラゴンボール」のパクリなので、あんまり細かいことを言ってはいけないのだと思う。