や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

勇者の挑戦(ドラゴンクエストIII)

・ラスボスの曲は壮大であればあるほどよい。ラスボスも威厳があったほうが良い。ラスボスは弱くてはいけない。かといって強すぎてもいけない。そして迫力が無ければならない。その辺のバランスが難しい。
・「ドラゴンクエストIII」のラスボス・ゾーマはビジュアルと強さのバランスが非常に良い。思えば、勇者ロトシリーズドラクエはどれもラスボスのビジュアルがわかりやすい。天空シリーズのラスボスはどこかおかしくなっている。デスピサロは体中に眼があって生理的嫌悪感を感じてしまう*1し、ミルドラースはラスボスにしては子悪党みたいな感じがして迫力不足だし、デスタムーアは最終的に頭と手だけになっていてラスボスとしての説得力に欠ける。特にデスタムーアは第3段階まであるのがラスボスとしての迫力に欠けている。メンバーが8人もいれば無理も無いが。ちなみにVIIは未プレイ。
・比較するつもりは無いが、FFは毎回訳わからない風貌のボス*2故にボス戦に対する不安感を与えているような気がする。訳わからない風貌なので迫力はないが。

・さて、対ゾーマ戦の曲である「勇者の挑戦」であるが、作品の締めとしての役割だけでなく、ロトシリーズの締めとしての役割*3も持ち、それを見事に果たしている。ラスボスと対峙する勇者の緊張感と決意を感じさせる。偶然かもしれないが、他の作品はボスそのものをモチーフにした楽曲が多い反面、この曲はシリーズの中でも珍しく、ラスボス戦でありながら勇者をモチーフにした楽曲である。ストーリー上では、ゾーマを倒した後に勇者ロトは誕生するが、実質的にはゾーマへの挑戦を経て勇者ロトは誕生していたのだ。この曲は、勇者ロトの誕生を意味している。

*1:ダメージを与えるごとに、腕が取れたり、頭が取れたり、足が生え変わったり、腹が怪しくうごめいたり(この辺が嫌悪感MAX)、腕がまた生えたり、頭がまた生えたりするところ。

*2:くらやみのくも(まだマシ)やゼロムスネオエクスデスケフカなど。

*3:広野を行く」(アレフガルドフィールド曲)をモチーフとした(と思われる)曲構成はロトシリーズの締めとして十分。