や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

Stage1(A-JAX/R-TYPE)

・同じ年(1987年)に誕生し、かたやサンプリングを駆使したゲームサウンドを提供し、かたやFM音源独特のクリアなサウンドを提供した両者。共に大した曲名を与えられていない点も同じである。*1

・A-JAXは当時のサウンドとしてはサンプリングを取り入れたハイクオリティなサウンドが特徴的であった。特に、このStage1のBGMとボスでのサウンドにおけるオーケストラヒットの使い方が非常に熱い。今のゲームでは絶対に聴くことは無いであろうサウンドである。それでいて、カッコ良い。

R-TYPEは、シューティングゲームとしての金字塔を打ち立てた。が、このゲームのサウンドは非常に地味である。大型戦艦のインパクトや美しいグラフィック、そして当時最高レベルの難易度という点でビジュアル、ゲーム性での評価は高かった。ではサウンドはダメだったのかというとそうではない。R-TYPEにはFM音源の持つ無機質なサウンドが非常にマッチしていた。R-TYPEシューティングゲームの雰囲気としては珍しく、落ち着いた雰囲気を持ったゲームであった。落ち着いた雰囲気の中で雨霰のように弾を吐き出してくる敵を打ち落とすのがR-TYPEである。R-TYPEにはA-JAXのようなオーケストラヒットは似合わないし、「雷電」のようなギターサウンドも似合わない。R-TYPEには乾いたサウンドが良く似合う。開発チームが違うとはいえ、後年の「R-TYPE LEO」で楽曲が全編ハウスサウンドになったのも頷ける。

・同じ年にリリースされながら全く方向性の違うサウンドを持ったこの2つの作品。このころからシューティングゲームのサウンドはA-JAX系統のロック調のサウンドか、R-TYPE系統のテクノ/ハウス系統に分かれていく。

*1:少なくともA-JAXには「COMMAND 770」という曲名がある模様。(「MIDI POWER Pro」で確認。後付けの可能性がないわけでもないが)