や16ぁ

やる気なんて初めから無かったんだなぁ

TO MAKE THE END OF BATTLE(イースII)

・前にもちょっと書いたが、所謂家庭用ゲームやパソコンゲームで重要なことは、オープニングでいかにプレイヤーの心をキャッチするかにかかっている。
・この曲は、イースIIのオープニング曲である。大抵のRPGのオープニングは、落ち着いていてゆったりした曲調が多いが、オープニングでありながら非常に力強いサウンドでプレイヤーを引っ張っているのが特徴だ。

・当時の音源はFM音源であった。ファミコンのPSG音源に比べれば表現力は上だが、CD-ROM機以降のサウンドに対して比べ物にならないほど低い音質であった。しかし、サウンドの迫力は今の楽曲に対しても決して負けていない。

・当時から時代が進んで、CD-ROM機が主流となり、ほぼすべてのゲームのサウンドがCD並みの音質になったのにもかかわらず、「TO MAKE THE END OF BATTLE」は名曲として君臨している。その理由は、FM音源だからである。
・この曲をMIDI音源で再現しようとしたことがある人ならわかると思うが、この曲はMIDI音源(私はSC-88Proを使用した)で再現しようとすると、MIDI音源の音質が良すぎて、音が貧弱に聞こえてしまうのである。まぁ、打ち込み技術の問題や、音源の相性もあると思うが、生楽器系のサウンドを充てるよりは、シンセ系サウンドにエフェクトをかけて充ててやったほうがこの曲にはマッチしている。
イースI・IIはPCエンジンCD-ROMに移植された。その完成度は非常に高く、ゲームとしてはほぼ完全移植、サウンドもすべてアレンジされており、音質もハイクオリティであった。しかし、アレンジされた「TO MAKE THE END OF BATTLE」は非常に力の弱い出来だった。この曲のギターを再現するには、相当力強いギターでなければならない。しかし、それではシンセとのバランスが取れない。非常にバランスのとりづらい曲なのだ。

・昔の音源は確かにチープである。しかし、昔の音源でなければ成り立たない楽曲もまた、存在するのだ。